18.09.14

平成30年度「当事者と語る」

平成30年度「当事者と語る」が、8月8日に開催され、作業療法学科の全学生が参加しました。

今回は、社会福祉法人ラッコハウスに通っておられる広田秀俊さんにお越しいただきました。

広田さんは施設ではなく自宅で生活することを選び、ご自宅のある魚津から富山市にあるラッコハウスまで、電車通勤をされています。その決断を尊重し、支援をされたご家族やラッコハウス副施設長の柳原さんへの感謝の気持ちなども語ってくださいました。

 

学生からの感想文を抜粋して掲載します。

 

【学生からの感想文】

 

 

 

 

今学校で学んでいる内容には「患者、対象者が主体」ということが多く出てくるので、広田さんのように意志を示すことはむしろ当たり前のように感じますが、30年前ではかなり異例だったのだと思います。それでも30年たった今では広田さんもやりたいことやできることが増えている印象を受け、医療、介護も主体は患者、対象者に変わってきていることに可能性を感じました。(1年生)


 

 

 

作業療法士について学んできた中で、対象者の生活がよりよくなるための支援をするためにどうしたらよいか、そのための知識を得たいという気持ちで日々学んできたけれど、対象者の現在の暮らしはもちろんであるが、その方の将来や人生の目標を達成するために支えていける作業療法士を目指すことが大切だと感じた。(2年生)

 

 

 

生活の範囲が限られていることにより、交流の場や経験の機会が得られないと実感した。できないことや、障がいや疾患ばかりに目を向けるのではなく、対象者のプラス面を引き出すこともOTの重要な役割だと感じた。対象者の生活背景や人生に目を向け、寄り添うことのできるOTを目指したいと改めて感じ、人間性を向上する努力を続けたいと感じた。(2年生)

 

OTを目指して実習を頑張っていますが、知識や技術だけでなく人間性を高められるよう、色々なことを提案できるOTになりたいと改めて思った。(3年生)

 

 

 

何かきっかけを作ることで挑戦し、できたことで自信を持つことができたように、患者さんを主体とした作業療法を自分自身目指すことが必要だと感じた。柳原氏もおっしゃっていたように「知識」「技術」だけではなく、患者さんに信頼してもらえるような「人間力」を身に着けていくことが大事だと思ったし、今後の実習では意識しながら取り組んでいけたらと思う。(4年)