19.05.10

介護予防講座「にこにこサロン」で地域と交流

滑川市上梅沢町内会から地域福祉事業「介護予防講座 にこにこサロン」のご依頼を受け、4月20日(土)、同公民館にて金谷学科長が介護予防の出張講演を行いました。

今回のテーマは「介護で使うアロマ体験」で、15名(男性6名 女性9名)が参加されました。

 

最初に、健康茶が配られリラックスしたのち、今回のサロンで行う手浴について、プロジェクターを使ってミニ講義を行いました。

手浴の目的・効果として、次の5つが挙げられます。
①手の清潔を保つ。
②さっぱり感・爽快感があるため、体調が悪くて入浴できない場合でも満足感が得られる。
③血行が促進され身体も温まる。⇒安眠への効果がある。
④関節の拘縮がある場合は、温めて筋肉を緩めることで予防とリハビリになる。
⑤爪もやわらかくなるので、切りやすくなる。


では皆さん、やってみましょう!

男女ペアになって、手浴⇒清拭(蒸しタオル)を交替して行いました。最初は照れくさそうでしたが、演習が進むと『にこにこ』と笑い声が飛び交いました。

 

リラックスできる雰囲気作りに配慮し、ビブラフォンの音楽を聴きながら実施しました。
心地よい、ゆったりとした時間が流れ、リラクゼーション効果が高まったようです。

ケアする側も、心の落ち着きを感じられました。

 

ここで、手浴の方法をご紹介します。

ぜひやってみてください。

 

【準備するもの】

・タオルやバスタオル

・防水シーツ

・洗面器

・バケツ(汚水用)

・お湯(38~40℃)

・アロマ(市販のお風呂用ハーブ)

【手順】

①ぬるめのお湯(38~40℃)を洗面器に準備し、手を 入れます。(今日はラベンダー湯)

②しばらくしてから、手の甲や手のひら、指の間をきれい に洗います。

③洗面器のお湯を変えて、ひしゃくで、かけ湯をします。

④かけ湯後は、タオルで水分をしっかり拭き取りましょう。

手浴の後は、蒸しタオルで手を温め、清拭を行いました!

最後に、ハンドクリームを使って皮膚への保護と手のひらや指、手首の筋肉・関節のリハビリをして終了です。

皆さんから「気持ちいいね!」、「手が温まるわ!」という感想と『にこにこ』をいただきました。

 

様々な介護技術がありますが、今回はその中の一つ『手浴』を行いました。触れ合うことで、安心感を与えることができることから、臨床ではターミナルケア(終末期ケア)、重度の障がいを持つ方、認知症の方にも実施されています。

私たちは、今後もこのような形で地域に貢献するとともに、多くの方に介護に興味を持っていただけるよう普及ができればと考えております。