
介護総合演習の授業では、介護実習に向けて心構えや予備知識、介護技術チェックを行います。
今度の介護実習は「訪問介護」です。
訪問介護とは、住み慣れた自宅で生活する利用者さんの支援を行う介護です。
訪問介護に必要な技術を、いくつか紹介しましょう。
①訪問時の挨拶

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玄関先で家族の方に
「こんにちは。
富山医療福祉専門学校 介護福祉学科
2年生のマンです。
よろしくお願いいたします。
上がってもよろしいでしょうか?」
家族の許可を得てから、家に上がります。
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家に上がる時は、靴を揃えて上がります。
日本では、玄関で靴を脱ぐ習慣です。
これは、日本の気候や文化、風習によるものだと考えられています。
一説によると「畳」を汚したり、傷つけないようにする為といわれます。
他の国では、靴を脱ぐことが失礼にあたることもあるようです。
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②掃除の仕方
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日本の家屋も洋風建築が増え、バリアフリーにて「畳」を使っている家が少なくなっていると考えられます。
しかし、利用者さんの住み慣れた家には、畳があると考えられますので、畳の掃除の仕方を知っていなければなりません。
・畳の縁を踏まない
・畳の目に沿って、掃除機をかける
・掃除機は、手に持ちながら行う
・水拭きする場合は、雑巾を固く絞って拭いた後、
乾拭きをする
マンさん畳の縁を踏まないようにね!
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③調理
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毎年恒例のりんごの皮むき試験!
金谷先生より、包丁の扱い方と試験について説明を受けます。
皮むき試験後は、卵焼き試験も行います。
訪問介護で、調理をする機会は少なくなりましたが、介護技術として持っていたいです。
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金谷先生の厳しいチェックが入ります。
学生は緊張しながらも、手際よく皮むきをしています。 |
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チェック終了後、金谷先生から技術指導を受けています。 |
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実はマンさん、料理は大得意です。
包丁の扱い方は、とても上手です。
ただ、文化の違いで包丁を押して皮をむいたり、切ったりします。
日本では、引きながら切ることが多いです。 |
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色々な切り方を学習しました。
・乱切り
・銀杏切り
・櫛切り
・千切り
・みじん切り
などなど
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次は、卵焼きを作ります。
卵を割る時、皆さんはどのように割りますか?
マンさんは、包丁で割っていました。
いろいろなやり方がありますね!
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味付けは、自分の好きな味付けでします。
マンさんは、塩・砂糖・こしょうを入れていました。
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ごま油を引いて、火加減に注意しながら焼いていきます。
マンさん、焦げないようにね。
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「上手に焼けてるね。」
と聞くと
「家で、練習してきました!」
と自信満々に回答をしてくれた砂原君。
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お見事!
上手に焼けました! |
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主婦をしている学生さんもいます。
お子さんのお弁当に入れるときに一工夫されているそうです。
切り方一つで違いますね。
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最後は皆さんで「いただきます!」
お互いの卵焼きを味見しました。
りんごは、コンポートにして翌日、美味しくいただきました!
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全国の55歳以上の男女を対象にした「高齢者の健康に関する調査(2012)」で、「最期をむかえたい場所」として約5割の人が「自宅」を選んでいます。
また「配偶者に最期をむかえさせたい場所」として約6割が「自宅」を希望しています。
人は介護が必要な状態にあっても、最期は住み慣れた自宅でむかえたい、むかえさせたいと希望している現状がわかります。
参考文献:最新 介護福祉士養成講座 生活支援技術Ⅲより
皆さんの大切な人が、病気や障がいで介護が必要になった時、皆さんは何ができますか?
私たちと一緒に介護について考えてみませんか?