19.06.20

訪問介護実習に向けて介護技術チェック!

介護総合演習の授業では、介護実習に向けて心構えや予備知識、介護技術チェックを行います。
今度の介護実習は「訪問介護」です。
訪問介護とは、住み慣れた自宅で生活する利用者さんの支援を行う介護です。
訪問介護に必要な技術を、いくつか紹介しましょう。


①訪問時の挨拶


 

玄関先で家族の方に

「こんにちは。

 富山医療福祉専門学校 介護福祉学科

 2年生のマンです。

 よろしくお願いいたします。

 上がってもよろしいでしょうか?」

家族の許可を得てから、家に上がります。

 

家に上がる時は、靴を揃えて上がります。

日本では、玄関で靴を脱ぐ習慣です。

これは、日本の気候や文化、風習によるものだと考えられています。

一説によると「畳」を汚したり、傷つけないようにする為といわれます。

他の国では、靴を脱ぐことが失礼にあたることもあるようです。

 

②掃除の仕方

日本の家屋も洋風建築が増え、バリアフリーにて「畳」を使っている家が少なくなっていると考えられます。

しかし、利用者さんの住み慣れた家には、畳があると考えられますので、畳の掃除の仕方を知っていなければなりません。

 ・畳の縁を踏まない

 ・畳の目に沿って、掃除機をかける

 ・掃除機は、手に持ちながら行う

 ・水拭きする場合は、雑巾を固く絞って拭いた後、

  乾拭きをする

マンさん畳の縁を踏まないようにね!

 

③調理

毎年恒例のりんごの皮むき試験!

金谷先生より、包丁の扱い方と試験について説明を受けます。

皮むき試験後は、卵焼き試験も行います。

訪問介護で、調理をする機会は少なくなりましたが、介護技術として持っていたいです。

金谷先生の厳しいチェックが入ります。

学生は緊張しながらも、手際よく皮むきをしています。
チェック終了後、金谷先生から技術指導を受けています。

実はマンさん、料理は大得意です。

包丁の扱い方は、とても上手です。

ただ、文化の違いで包丁を押して皮をむいたり、切ったりします。

日本では、引きながら切ることが多いです。

色々な切り方を学習しました。

 ・乱切り

 ・銀杏切り

 ・櫛切り

 ・千切り

 ・みじん切り   

         などなど

次は、卵焼きを作ります。

 

卵を割る時、皆さんはどのように割りますか?

マンさんは、包丁で割っていました。

いろいろなやり方がありますね!

味付けは、自分の好きな味付けでします。

マンさんは、塩・砂糖・こしょうを入れていました。

ごま油を引いて、火加減に注意しながら焼いていきます。

マンさん、焦げないようにね。

「上手に焼けてるね。」

と聞くと

「家で、練習してきました!」

と自信満々に回答をしてくれた砂原君。

お見事!

上手に焼けました!

主婦をしている学生さんもいます。

お子さんのお弁当に入れるときに一工夫されているそうです。

切り方一つで違いますね。

最後は皆さんで「いただきます!」

お互いの卵焼きを味見しました。

 

りんごは、コンポートにして翌日、美味しくいただきました!

 

全国の55歳以上の男女を対象にした「高齢者の健康に関する調査(2012)」で、「最期をむかえたい場所」として約5割の人が「自宅」を選んでいます。

また「配偶者に最期をむかえさせたい場所」として約6割が「自宅」を希望しています。

人は介護が必要な状態にあっても、最期は住み慣れた自宅でむかえたい、むかえさせたいと希望している現状がわかります。

参考文献:最新 介護福祉士養成講座 生活支援技術Ⅲより


皆さんの大切な人が、病気や障がいで介護が必要になった時、皆さんは何ができますか?

私たちと一緒に介護について考えてみませんか?