20.01.31

介護総合演習Ⅱ~介護技術実習に向けて準備をしよう!~

皆さん、こんにちは。

いよいよ、1年生が2回目の実習を行います。

 

1回目の実習は、前期に「介護基礎実習」を行いました。

介護基礎実習の目的は、介護施設の目的や役割を学び、利用者さんや介護施設の職員とコミュニケーションをとることです。

利用者さんとコミュニケーションをとることは、簡単なことではありません。

コミュニケーションをとるには、「技術」が必要です。

技術を身につける為に、学校で学んだことを基本にして、実習を行っていきます。


2回目の実習は、1月末から「介護技術実習」を行います。

介護技術実習の目的は、実習を行う施設の指導者と共に、学校で学んだ介護技術を利用者さんに行います。

 

前期の実習で学んだ、コミュニケーション技術を使いながら、車椅子移動介助や食事介助・排泄介助・入浴介助等の介護技術を高め「利用者さん一人ひとりに合った介護とは何か」を考え、学びます。

 

その為には事前に「高齢者の体や気持ちになってみる」ことで、一人ひとりに合った介護とは何かを考えておく必要があります。

そこで、富山市内にあるサンシップで高齢者疑似体験を行いました。

1)高齢者の身体的な状態を下記の道具を使って、疑似体験してみます。

 

・耳には、耳栓

・目には、色つきのゴーグル

・体には、重りを入れたベスト

・関節には、関節の動きを止めるサポーター

・手足には、重り

2)入浴してみました。

足の関節が動きにくいので、浴槽に入るのにも一苦労。

浴槽から出る時も、関節が動きにくく出る事ができない学生もいました。

「お風呂に入る気にならないね。」と意見がでました。

3)階段を降りてみました。

色つきゴーグルで、周りが見え難く、杖で階段の段差を確認しながら降りています。

とても危険なので、介助者がサポートしています。

「転びそうで、怖い。」と意見がでました。
 4)自動販売機で飲み物を買ってみました。

「これ、いくらのお金を出してますか?」と

介助者に聞いています。

手袋をしているため、お金を触れている感覚が少なく、いくらのお札・硬貨を出しているか分かりません。

「お金を取り出すのが、面倒だね。」と意見がでました。

5)新聞を読んでみました。

今日のテレビ番組は・・・

「見えません」

文字が小さいと、見えていないようです。

「新聞を読む気にならないね。」と意見がでました。

6)箸を使って食事をしてみました。

「箸でつまんでますか?」と介助者に聞いています。

つまんでいることが、わからないようです。

「ごはんを美味しく食べることができないなぁ。」と

意見がでました。

高齢疑似体験を通して、身体的不自由さから活動意欲低下し、精神的な影響を及ぼすことを学びました。

では、どのように介護すれば、利用者さんが充実した生活を送れるのでしょうか?

1月末の実習で「一人ひとりに合った介護技術とは何か」を学んできます!