22.03.03

介護者の負担を少なくする介護方法を学ぼう!!

介護2021年度 第28号

 

これまで学んだ介護方法に加え、介護者の負担をより少なくする介護方法を「障害とリハビリテーション」の科目で学びました。 

今回は仰向けに寝ている方を横向きへ体位変換する際に、〝介護者の腰の負担をより少なくする″ための〝姿勢変換″の工夫を学習しました。

 

 

< 寝返り① >

寝返りを行うためには、まず頭を寝返る側に向けることがポイントですが、頭を右斜め上に向きを変え顎を引くことで頭の重さが少し軽く感じます。

学生からは「おーおー、楽、軽いわ。」との感嘆の声が上がりました。

その際、介護者はベッドに必ず膝をつきます。

これも腰への負担を軽くする方法です。

 

【右への寝返りの開始】

介護者(右)がベッドに膝をつきながら、対象者の頭を右斜めに回し顎を引いて右を向かせます。

 

< 寝返り② >

寝返りをスムーズに行うためにはなるべく体を小さくすることがポイントです。

そのためにはひざを曲げ、寝返る側に倒します。

足は筋肉が多くついているので、思う以上に重いのです。対象者のひざを曲げるときに太ももの後ろをなでるようにして手を入れると重さが軽く感じます。

 

【右への寝返り】

左の太ももの後ろをなでてひざを曲げ、体を小さくまとめます。

 

介護者の負担が少ない方法は、対象者にとってもスムーズで負担の少ない〝楽な方法“になります。

また、介護者の腰を守ることにもなり、長い期間健康に働くために重要なことです。

学生もやり方に慣れると「これならできるし、腰の負担も少なくなるしやれそう。働けそう。」と話していました。