17.06.05

校歌の「剱ヶ嶺」は

剱岳です。写真は5月、富山医療福祉専門学校の隣のスポーツ・健康の森公園からです。

剱岳の名称について「剱岳地名大辞典」(佐伯邦夫「立山カルデラ砂防博物館研究紀要 第13号」2015年8月所収)に次のようにあります。

山名の謂われは、鋭く天を突く山容からと思われる。剱という名称が記された最初の文書は、1585年(天正13)年、豊臣秀吉が越中佐々成政攻略にあたり近畿の寺社大名に送った書とされる。これには「先勢東は立山つるぎの山麓まで悉く放火せしめ候‥‥」とある。以来「剣」の意味を基本に、劔ヶ嶽、劔峰、劔山等々多様な呼ばれ方をしてきた。用字においてはさらに複雑で当用漢字の「剣」をはじめ剱、劔、劍、釼など、偏と旁の組み合わせで十指を超える表記がなされてきた。地元上市町では2003年町議会でこの問題を取り上げ「剱」に統一すべく国土地理院へ申請、2004年発行の2.5万分の1図から剱岳をはじめ関連する前剱、剱沢、剱大滝などすべてが「剱」に修正された。

なるほど、深イイ、ガッテン。

剱岳の「凛々しき姿仰ぎみて われらが胸に萌えいづる 強き志」と校歌にあります。まさに剱岳の「鋭く天を突く」ような強い志を持って生きたいものです。

『論語』に「これを仰げばいよいよ高く、これを鑽ればいよいよ堅し」とあります。いつまでも、目指す山と人は高くありたいものです。

 

学校長 長谷川成樹