20.07.28

卒業生より(1)研究者という職業を選んで

東京都健康長寿医療センター研究所 高齢者健康増進事業支援室の原井瑛広と申します。理学療法学科を卒業した生徒は、ほとんどが医療機関、福祉施設に就職します。

しかし、私は縁あって「研究者」の道へ進みました。

 

当研究所では、高齢者の介護予防に関する研究や取り組みに関わらせて頂いています。研究については、昨年は当研究所の代表的な長期縦断研究である「おたっしゃ健診」に参加し、300名以上の地域高齢者の運動機能を測定しました。

 

介護予防の取り組みでは、「介護予防主任運動指導員・介護予防運動指導員養成事業」を担当し、介護予防に資する人材を養成しています。また、昨年は「小金井市サブスタッフ養成事業」にも携わることができました。サブスタッフ養成事業は、地域高齢者がデイサービスでの業務の補助や住民主体の通いの場の運営スタッフとして活躍が出来るよう教育を行う事業です。一般高齢者が、講義や実習を通して、介護予防の重要性や地域の課題を認識していく様子をみて、やりがいを感じています。

 

高齢化による介護予防の重要性が高まる中、様々な研究や取り組みを通じて日本の高齢化問題に立ち向かっていきます。

 

 

地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター

原井 瑛広