25.07.17
1年生基礎看護学実習Ⅰ(前期)
6月18日(水)~20日(金)の3日間、1年生は4病院に分かれ、初めての臨地実習を行いました。
4月から対象の理解、環境整備やバイタルサイン測定などを講義や演習で学び、今回の実習に臨みました。
1日目は病院の機能や構造、役割についての説明を受け、院内を見学しました。
救急外来や放射線科の検査室・リハビリテーション室・手術室・集中治療室などを見学し、院内の各部署の配置と役割を学びました。
2日目、3日目は病棟で看護師に同行し看護活動を見学しました。
~学生の学び~
- おむつ交換や陰部洗浄の際はカーテンを閉め、プライバシーに配慮していた。
- バイタルサイン測定では、患者さんの表情や言動から体調や気持ちの変化を読み取ろうとする姿勢が印象的だった。
- 輸液の準備では、薬剤名や患者名のダブルチェックを指差しで行い、ヒューマンエラーを防ぐための意識が徹底されていた。
- 看護師同士が絶えず声を掛け合いながら業務を分担し、互いを信頼している様子があり、チームワークの大切さを強く感じた。
- 多職種でカンファレンスを頻繁に行い、患者さんの状態を共有していた。
- コミュニケーションをとる時、目線を合わせてゆっくり大きな声でわかりやすい言葉で説明したり、必要に応じてボードを使用したりして工夫されていた。
- 実際にコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことの難しさを実感した。患者さんの気持ちに寄り添い精神的なサポートを行うこともコミュニケーション能力の1つだと学んだ。
- 疾患にだけ目を向けるのではなく、患者の生活全体を見据えた看護を実践していきたい。
とても緊張した3日間でしたが、今後に向けての意識づけとなったようです。
今後、後期実習に向けて、7月には洗髪や、清拭の演習もします。
9月にはベッドメーキング、10月にはバイタルサイン測定の技術チェックがあるので、練習して技術を身につけましょう。
25.07.17
黒部市民病院災害実動訓練ボランティア
2025年6月28日(土)、黒部市民病院で大規模災害を想定した実働訓練が行われ、看護学科1~2年生17名が模擬患者役のボランティアとして参加しました。
参加にあたり、黒部市民病院の看護師で当学科卒業生の高橋さんが、事前オリエンテーションのため来校されました。実働訓練の概要と災害時医療チームとして大切な基本的原則「CSCATTT」についての説明や、災害時に一人でも多くの命を救うため、限られた人的・物的資源を有効活用することの重要性について教えていただきました。
医療活動を行うための基本原則「CSCATTT(シーエスシーエーティーティーティー)」
Command and Control (指揮と連携)
Safety (安全確保)
Communication (情報収集伝達)
Assessment (評価)
Triage (トリアージ)
Transport (搬送)
Treatment (治療)
災害実動訓練当日、以下の想定で訓練が行われました。
・魚津断層帯を震源とするマグニチュード7.3の地震が発生し、黒部市と魚津市で震度7を記録
・震源は海底ではないが、海底土砂崩れの可能性により富山湾沿岸部に津波注意報発令中
・広範囲で多数の家屋倒壊、火災数件、土砂崩れ、停電、断水、交通網遮断、液状化現象、孤立集落が発生
ボランティアの学生一人ひとりに患者設定が伝えられました。
年齢、性別、氏名、症状、どのような身体の状態なのか、話せるのか、動けるのか、救急隊に発見され搬送される、自分で病院に来たなど、細かく設定されていました。
写真は救急隊から一次トリアージを受けて、搬送されている様子です。
病院に到着したら病院スタッフから再度トリアージを受けて病院内の各エリアに搬送されます。
各エリアでは治療、検査、状態確認などエリアに合わせた処置を受けました。
赤エリアは救急外来に搬送され、緑エリアは外のエアテントで診察処置を受けました。
訓練以外の時間にも、ホワイトボートを使用した被災時の人員確認方法や各トリアージエリアの見学もさせていただきました。
トリアージにおける色の意味と優先順位
赤(最優先治療群/重症群):直ちに治療を行わないと生命に危険がある状態
黄(待機的治療群/中等症群):ある程度の治療の遅れは許容できる状態
緑(軽処置群/軽症群):軽傷で、専門医による治療を必要としない状態
黒(不処置群/死亡群):既に死亡しているか、直ちに処置を行っても救命の見込みがない状態
参加した学生の感想
- 貴重な経験ができた。
- 初めは緊張したけどいろいろな職種の連携が見学できた。
- 災害看護について興味を持てた。
- 被災者はどのような思いなのか、考えることができた。
今回経験をしたことを忘れず、災害時には自分の安全を確保したら、周囲に目を向け行動がとれる看護師を目指してくださいね。
25.06.20
生活科学(陶芸)
生活科学(陶芸)の授業で柿沢コミュニティセンターへ行き、中鉢を作成しました。
今年も陶芸家の吉野先生ご指導の下、四角い粘土から造形に取り組みました。
粘土が乾燥しすぎないようにと指導を受け、気を付けながら丁寧に作りました。
思い思いの形に仕上げ、色を選んで、仕上がりを待ちました。
5月下旬、出来上がった中鉢をみんなで観賞し、吉野先生から講評をいただきました。
「陶芸で制作した器に料理を盛り付ける」という課題では、学生の個性と感性が光る、色とりどりで十人十色のレポートが提出されました。器の色を生かし、料理の色とのバランスを考えて、工夫しながら、綺麗に盛り付けていました。
学生の声
- 器を自分がイメージした大きさ、広がりにするのが難しかった。
- 粘土を触るのは久しぶりだったが、楽しくできた。
- 最後、少しヒビが入ったようになり、哀しかった。
- 予想の色とは少し違ったが、実際に料理を盛り付けると映えて、美味しそうに見えた。
- 食べる時、料理のいろどりは大切だと思った。
- 自分が作ったと思うと愛着がわいた。
25.06.04
母性看護学演習 妊婦体験・沐浴
5月22日(木)
2年生「母性看護学方法論Ⅰ」の中で、
妊婦体験と沐浴の演習を行いました。
【 妊婦体験 】
演習前にまず妊婦さんの身体の変化について学習した後、妊婦体験スーツを装着し、妊婦生活を体験しました。布団へ寝たり起きたり、トイレに座ったり、靴下を履いたりしました。
学生の感想
- 階段を上り下りするときはお腹がつかえて足が上がりきらずつまづきそうだなと思いました。
- 動きにくさや疲れからイライラや不安で妊婦の負担が想像できました。他者からのサポートの重要性を実感できました。そして声かけも大切だと思いました。
- 靴下を履く時やしゃがむ時など今は簡単にできることでも妊婦さんにとってはとても難しい動きだと思いました。
- 仰向けはかなり苦しくて、休む時の姿勢すらも制限がかかるなんて妊婦生活は大変だなと感じました。
- 湯船につかるのもまたぐ怖さや、滑ってしまうかもという不安から諦めてシャワーだけにしてしまいそうだなと思いました 。
【 沐 浴 】
演習前の授業で、学生はそれぞれペアになり、モデルベビーを使って手順をしっかり確認をした上で演習に臨みました。
初めに教員のデモンストレーションを行いました。
家庭での沐浴のイメージでベビーバスを使用し、全方向から学生が見えるように実施しました。
学生の感想
- 一度授業で練習したあと、動画を観たり、演習前にプリントで復習をしていたので、わりとスムーズに沐浴をすることができたと思います。
- 赤ちゃんを安心させるために肩、胸部に沐浴布をかけること、足を浴槽の端につけることに意識して行うことができました。
- 一つ一つ確認しながらやることも大切だけど、5分程度で終わるようにテキパキ動くことも大切なので、難しいなと思いました。服を脱がせる前にベビーベッドで顔まわりを拭いてから行く方法が私には合っているなと感じました。
- お母さんから託された大切な命というプレッシャー、動き回り、時には暴れることもある赤ちゃんを実際に援助することは緊張してしまうと思います。自分の中でたくさんシミュレーションして実習を行いたいと思います。
学生の感想
- 体重測定や身長測定、頭囲の測定など、数値から赤ちゃんの成長を感じることができ、それをお母さん方に伝えるとお母さん方も喜ばれると思い、計測は大切なことだなと思いました。
- 今回は人形だったけど、可愛いなと感じました。実際の赤ちゃんはもっと可愛いと感じると思うので楽しみです。
今回の演習では、丁寧な手技に新生児への愛情が感じられました。
演習アシスタントの教員からも、手順が頭に入っており、学生同士協力して取り組んでいた(手順書を持ち込んでいたが、見ずに実施できていた)、演習前に各自が準備をしていたのが伝わった、といった評価の声がありました。
10月からの本格的な実習での成長が楽しみです。
25.06.03
2年生 就職ガイダンス
(株)マイナビ様にご協力いただき、2年生を対象に就職ガイダンスを行いました。
2年生に進級したばかりなのに⁈と学生たちは戸惑ったかもしれませんが、
就職活動は今から始めなければなりません。
何を考え、どう行動するかを、具体的に詳細に教えていただきました。
来年の今頃は就職試験に臨んでいるでしょう。
目標に向かって一歩ずつ進み、夢をつかんでほしいです。
みんな頑張れ!
学生の感想
- 就職活動に必要な内容がギュッとつまっていた。
- 就職活動の流れを知り、今何をすべきか明確になり、精神的にも安心した。
- 就職試験においては、面接と小論文対策が重要であることがわかった。
- 面接で聞かれやすい内容を知ることができた。
- 自分の長所や短所を知ることが大切だと聞いたので、自分自身をよく見つめなおす必要があると思った。
- 講義時間内にスマートフォンを実際に操作して、病院検索や「長所短所診断」ができたことがよかった。
25.04.24
新入生特別講義「コミュニケーション講座」
4月21日、理学療法学科19名、看護学科13名の新入生を対象とした「コミュニケーション講座」を開催しました。講師の先生には、株式会社よしともコミュニケーションズ 高沢由美先生にお越しいただきました。
新入生が他学科の学生と交流するのは今回が初めてでした。隣の席が他学科の学生となるよう着席し、初めは緊張した様子でしたが、自己紹介をしたり、コミュニケーションの基本である挨拶などの演習を通して、次第に笑顔が広がっていきました。
楽しく、明るい先生のお話に引き込まれ、学生たちは生き生きと演習に取り組んでいました。
医療従事者として、コミュニケーションは重要な技術です。
今回の特別講義で学んだことを、これからの学生生活に活かしてくださいね。
25.04.17
対面式で3学年交流
始業式の翌登校日、看護学科では「先輩・後輩のつながりを通して、協調性・自主性を養う」ことを目的に「対面式」を行いました。
2年生が中心となって企画・運営し、3年生は先輩として会話を盛り上げサポートしていました。
はじめに1年生に2・3年生を紹介し、その後、3学年ミックスの縦割りグループに分かれ、途中メンバーチェンジしながら交流しました。
早速、社会人学生同士、メッセージアプリで「友達」になっている学生がいました。
「社会人学生の先輩の友達ができてこれからいろいろ相談できる」と嬉しそうに話していました。
【1年生の感想】
- 先輩方が優しくてとても頼りになりました。
- 1年の学校の流れなど、詳しく教えていただきました。
- わからないことだらけなので、またこういう交流があればいいなと思いました。
- 実習先はどんな所に行くのかなど詳しく聞けて良かった。
【2・3年生の感想】
- 実習についてやテストの難易度など聞けてよかった。
- オープンキャンパスに来てた子がいて、また会えてよかった。
- どんな人が入学したのかわかってよかった。
- 1、2年生に教えることができてよかった。
対面式は好評に終わり、このような交流の場を再度希望する学生の声が複数ありました。
その声を受け、少し先になりますが、12月に第2回交流会を計画しました。
学年の垣根を越えて更に交流が深まることを願っています。