20.12.03

1年生 基礎看護学方法論Ⅶ(注射演習など)

コロナ禍の中、入学した1年生の授業も順調に進み、いよいよ検査や治療に関する看護の学習に入りました。今回は、基礎看護学方法論Ⅶ(注射など)の演習について紹介します。

注射の技術は、これまで行ってきた洗髪や聴診の演習と比べるととても細やかな作業です。

密を避けながらもしっかり学習できるように、教員のデモンストレーションはスクリーンに映して行いました。遠隔授業の経験が活かされています。

 



11月2日 点滴静脈内注射の演習

医療事故防止の基本である薬剤の確認作業(ダブルチェック・指さし呼称)を学生2人ペアで実施し、点滴チューブの接続などの準備も体験しました。 

 

【学生の学び・感想】

・8月の病院実習で見た薬剤のチェックをそっくり自分がするもので、二人の看護師役はお互いに

 読み上げたものを復唱して再確認しました。こうすることで、患者への与薬が安全で間違わない

 ことが分かりました。また、実際にやってみて看護師になれた感じがしてとても楽しく学べました。

・夏に予防接種を受けた際に看護師さんが小さな作業台を拭いているのを見ました。実際の現場でも

 清潔を保つ為、しっかりと拭いているのだなと再確認することができました。


 

 

点滴静脈内注射の準備と固定(テープで止める)をしました。

針刺し事故防止のため、針は使用していません。 

 

【学生の学び・感想】

点滴針を固定する時に思ったことは、押さえつけたら痛いということです。針は刺さっていないにもかかわらず押さえつけられると少し痛みがありました。テープで張るときはしっかり張ることで点滴がしっかり固定され、動きやすくなると感じました。


 

点滴静脈内注射は、医師が指示した時間で終了するように1分間の滴下数を計算しました。

 

【学生の学び・感想】

100mlを1時間で注入するために、1分間に約33滴落とすことの調整がとても難しかったです。


 

 

輸液ポンプの操作は、グループごとに少人数で体験しました。

【学生の学び・感想】

・輸液ポンプの操作では、機械だから正確にやってくれると思い込んでやると危険なこともあると思

 いました。メモリや表示を二重確認して絶対に合っていると確信してから操作することが大切だと

 思いました。

・機器を使うことはとても便利だけど、少し使い方を間違えてしまうといきなり液が全て流れてしま

 うことがあると分かりました。

・実習で自分が見ているときにアラームが鳴ったら、ただアラームが鳴ったことを看護師に伝えるの

 ではなく、表示を見て何が原因でアラームが鳴ったのかまで伝えられるようにしたい。


11月10日 注射準備の演習

薬液が入ったアンプルをカットし、注射器に薬液を吸い上げました。

【学生の学び・感想】

・針ボールペンの練習の甲斐あり、スムーズにできました。

・アンプル内の薬品を注射器に吸い上げをする時、持ち方が悪く、中々薬品が注射器に入っていかな

 かった。先生の指導のもと、何とかできるようになれて嬉しかった。

・初めは持ち方も分からなかったけど短い時間でも繰り返し練習することで薬液を吸いあげることが

 できるようになりとても嬉しくなりました。これからもいっぱい学習し学びを吸収して将来に繋げ

 ていきたいです。


11月26日 皮下注射・筋肉内注射の演習

 

学生同士、腕やお尻を触り、骨を手がかりにして注射部位を確認しました。

(お尻はスパッツの上から触りました。)

講義資料を見ながら、注射部位の確認をしています。

 

 


 

 

 

 

注射部位を確認した後で、注射練習用モデルを装着して、注射の練習をしました。

腕とお尻の装着モデルがあります

 

【学生の学び・感想】

・患者さんに心の準備をしてもらうために今日はどの部位を注射するのか、針を刺す時、アルコール

 で拭く時、抜くときなど一つ一つ説明することで安心してもらえると実感しました。

・グループ練習で担当の先生の動作を近くでみたり、他の学生の動作を見ることで少しずつできるよ

 うになった。

・細かい作業は利き手で行った方が良いこと、針を刺入してから抜くまでの間、針が動かないように

 することが難しかった。

・予防接種や実習の時には、注射は怖いけど先生の手元をよく見て学習したことを思い出し復習して

 いきたいです。