21.10.15
基礎看護学方法論Ⅳ~感染防止技術演習~
9月27日から対面での授業が再開となり、29日と30日の2日間に分けて感染防止技術の演習を行いました。
まず、29日は正しい手指衛生と正しい個人防護具の着脱方法を習得しました。
感染から身を守る、そして感染源にならないための大切な技術です。
学生にとっては久しぶりの演習で、実習着に着替えるのも久々です。
実習室に入ったら、まず学生が行うことは手洗いです。
これまでは自己流で手洗いをしていた学生達ですが、9月の授業で衛生的な正しい手洗い方法について学んだので、これからは正しいスクラブ法で実践です。
スクラブ法とは、洗浄剤を配合した手洗い用消毒薬を使ってよく泡立てて擦った後、流水で洗い流す方法です。
手洗いをした後は、グリッターパグで洗い残しを確認しました。
洗ったはずが・・・思ったより汚れていたようです。
色のついてるところは洗い残しがあったところです。
次はラビング法での手洗いです。
街中の至る所にある擦式(さっしき)アルコール消毒薬、正しい方法で指先から洗います。
写真は教員のデモンストレーションです。
学生達は慣れた手つきで実施していました。
個人防護具の着用は、エプロンやガウン、マスク、手袋、アイガード、キャップを正しい順番に正しい方法で装着していきます。
写真は正しく装着できたときの学生です。バッチリですね。
続いて、30日無菌操作と滅菌手袋の装着です。
無菌状態を保ったまま鑷子(せっし)を使ったり、手袋を装着したりと学生も苦戦しながらの演習でした。
普通の手袋と違って不用意に触れると不潔になり使えなくなってしまう滅菌手袋。
教員に確認しながら実施していました。
最後は無菌操作です。
医師役、看護師役となって、綿球を渡したり、ガーゼを渡したり・・
綿球やガーゼが不潔にならないようにどうやって渡せばいいか考えながら実施していました。
演習を終えての学生の意見・感想
- 気を付けて洗っているつもりでも、手の間がうまく洗えていなかった。
- 両手とも、爪の周りがしっかりと洗えていませんでした。
- 滅菌手袋を装着する際に不潔にならないようにすることが難しかった。
- 手指が十分に洗えていなかった。このままでは感染を広げてしまうのでもっと意識して正しい手指衛生を行っていきたい。
- エプロンやガウンは常に清潔と不潔を意識して行っていきたい。
- 滅菌手袋の着脱とエプロンの脱ぎ方など手順を守って実施しなければいけないことが分かった演習だった。
感染予防の授業・演習を終えて… 担当教員より
日頃から感染について気をつけていたかもしれませんが、感染予防技術の授業・演習で学んだことを活かして、日常生活の中でも感染予防に努めてほしいと思います。医療従事者を目指す人として、清潔、不潔、感染予防にはもっともっと敏感になってほしいと願います。