21.12.09
1年生 基礎看護学方法論Ⅶ (注射など) 演習
1年生の授業も順調に進み、検査や治療に関する看護に入りました。
今回は、基礎看護学方法論Ⅶ(注射など)の演習(3回)について紹介します。
11月1日:点滴静脈内注射の演習
注射の技術は今まで紹介してきたベッドメーキングや感染予防技術に比べてとても細かな作業です。
教員の手元が見えるようにデモンストレーションは、スクリーンへ映しました。
医療事故の防止のための基本である薬剤の確認作業(ダブルチェック・指さし呼称)を学生二人ペアで実施し、点滴チューブの接続などの準備を体験しました。
【 学生の感想 】
- 患者の確認を行う際には、「柳原きらりさんですか?」と聞くのではなく、「お名前教えてください」と患者さん自身の口から名前を言ってもらうことで確実に確認することができることを知った。
- 前期の実習で見た看護師が実際に演習でやったダブルチェックや指差し確認などを徹底しているからこそ患者への安心安全な与薬が出来ているのだとわかりました。
- 見ていて流れはわかったつもりでしたが、実際に触ってやると手順を間違えるなど時間がかかってしまいました。イメージトレーニングも必要だと感じました。
点滴静脈内注射の準備と固定(テープで止める)をしました。
今回は血管への刺入はしていませんが、2月に採血演習を予定しています。
【 学生の感想 】
- 注射針を固定するテープを貼る時には針の入っているところには触れないように丁寧にテープを貼るのが難しく感じた。また、テープを取る際には取る方の手とは逆の手で皮膚を押さえながら取ることで患者さんに不快な思いを感じさせないでテープを取ることができると思った。
- 患者役として看護師を見たときに、病院で見た時とはまた違う不安を感じました。病院では、注射は痛いのではないか、どれくらい痛いのかという不安でいっぱいだったけど、今回の演習では、看護師役の人が準備にもたついていたり、震えていたりしているのを見て、失敗しそうだなという不安がありました。落ち着いてすることがとても大事だと学びました。
- 患者への注射の目的を把握するために、薬理学を学ぶことの重要性も感じることができた。輸液ポンプ・シリンジポンプに触れてみて、とても便利だが、少し間違うだけで事故に繋がってしまう恐ろしさもあると感じた。機械を信用しすぎず、滴下中に正確に滴下できているか、薬液と機械を確認することと、患者さんの全身状態と刺入部の観察は看護師の重要な役割だと感じた。
11月11日:注射準備の演習
薬液が入ったアンプルをカットし、注射器に薬液を吸い上げました。
【 学生の感想 】
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事前に動画など見て少し予習していましたがグループ内でトップバッターだったので思うように出来ませんでしたが先生の指導のもと上手くできたので嬉しかったです。また、事前に授業内で行ったボールペンでの練習もあり上手く想像して出来たので良かったです。
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薬液を注射器に吸い上げるときは、先生から緊張しているからリラックスしてとアドバイスをいただきました。緊張しすぎることは事故の元になってしまうので、少し力を抜いてリラックスすることを心がけたいです。
- 最後の空気を抜く作業も実際にやってみると難しく、薬液が勢いよくでてしまった。空気を押し出す前に1回まず引くことを学んだ。
- アンプルの薬液を上手く吸い上げられなくて、困っていたら先生が両肘を上げて、アンペルと注射針を「V」にしたらできると聞いて、やってみるとできるようになり嬉しかったです。
- 操作の理論や根拠をしっかり把握するためにも、予習復習を自分が納得できるまでしっかりやらなければならないと思った。
11月24日:皮下注射・筋肉内注射の演習
学生同士腕やお尻を触り、骨を手がかりにして注射部位を確認しました。
(お尻はスパッツの上から触りました。)
注射部位を確認した後で、注射練習用モデルを装着して、注射の練習をしました。
(全国的に手袋が品薄であること、この演習では薬液に触れないことから手袋を装着していません)
学内には腕とお尻の装着モデルがあります。
- 患者さんに心の準備をしてもらうために今日はどの部位を注射するのか、針を刺す時、アルコールで拭く時、針を抜く時など一つ一つ説明することで安心してもらえると実感しました。
- グループ練習で担当の先生の動作を近くでみたり、他の学生の動作を見ることで少しずつできるようになりました。
- 細かい作業は利き手で行った方が良いこと、針を刺入してから抜くまでの間、針が動かないようにすることが難しかった。
- インフルエンザの予防接種や実習の時には、注射は怖いけど先生の手元をよく見て学習したことを思い出し復習していきたいです。