23.03.07
地域・在宅看護論概論Ⅰ(演習・校外学習)
今年度からカリキュラムが改正となり、昨年度まで「在宅看護論」としていた領域が「地域・在宅看護論」と名称を変え、統合分野の位置づけから基礎看護学に次ぐ位置づけとなりました。
その中で「地域・在宅看護論概論Ⅰ」は新カリキュラムとなって初めて開講した科目です。
授業を通して、地域生活の中に実践されている看護を理解することを目指し、①地域の特徴を調べ、②地域の方の生活を聞き、生活の中にある健康を維持するための方法を学びました。
① 地域の特徴調べ
7つのグループに分かれて滑川市にある7つの小学校それぞれの半径4㎞圏内を巡り、地域の特徴についてまとめ・発表をしました。
②地域の方の生活を聞き、生活の中にある健康を維持するための方法を学ぶ
地域で元気に生活される住民の方から、その秘訣を聞くために介護予防教室に参加しました。
今年は、2月9日に寺家会館へ、2月21日に追分会館へお邪魔しました。
地域の会館に週1回~月1回集まり、地域包括支援センター作成の映像に合わせて、キラピカ体操を行いました。
車を運転して来られる方や歩いて来られる方、60~90歳代(最高齢93歳)の元気な方が、会館に続々と集まります。
音楽に合わせてテンポよく、左右非対称の動きやスクワット運動を次々にこなされていました。
干支のカレンダー作りやコロナ禍以前は昼食を作って、一緒に食べることが楽しみだったと話されていました。
座談会では
- 溝にはまって転倒するまで(怪我はしなかった)自転車に乗っていた。みんなに会えるのが楽しみ。(93歳女性)
- 長年売薬をしていた。最近は畑仕事に精をだし、家で採れた野菜を食べている。(88歳男性)
- 万歩計を付けて毎日歩いている。(70歳代女性)
- お世話をしている方がいるからこの集まりが続いている。有難い。
- 参加されている男性は市議会議員さんや歴代の町内会長さんです。
- 現在の身体の困りごとを看護学生さんに聞いてみたい。どんな看護師になりたいですか?
- 地域の方がここに集い、体操や交流を図ることで、家に閉じ籠ることなく社会活動を続けることが出来ている。
- みんなの元気な顔を見ることで元気を貰えるし、その日お休みした方がいれば案じている。
学生の感想
- 参加者の心の持ちようや考え方がとても若いと思った。
- とても良いコミュニケーションの場となっている。
- 良い生活習慣があると病気や筋力低下を予防できることが分かった。
- 自分が思う高齢の方のイメージと実際は大きく違っていた。
- 生活の中に楽しさや生きる意味を見出し、それを共有することで会話が増えている。
- 「将来をよろしくね。」という言葉を貰い、信頼して頂ける看護師になろうと強く思った。