24.03.14

地域・在宅看護論概論Ⅰ 学外学習

地域・在宅看護論概論Ⅰでは、地域生活の中で実践されている看護を理解することを授業目的としており、科目の前半は人口動態や生活環境など「地域の特徴」について調べて理解を深めます。

 

この日は学校の所在地である滑川市を知るため、学外学習に出かけました。滑川市内にある7つの小学校を起点とし、グループに分かれて半径4㎞圏内を巡りました。小学校区により役場や交通機関が充実している地域もあれば、水田が広がりコンビニエンスストアまで数キロの距離がある地域と様々でした。グループごとに感じたこと、気付いたことをまとめ、発表しました。

 

 

 

科目の後半は、住民の健康を守る支援について学びました。自立した高齢者の特徴を知り、健康を守る支援について説明できることを単元目標としています。

 

地域で元気に生活されている住民の方から、その秘訣を聞くために介護予防ふれあいサロンに参加しました。今年は2月15日に寺家会館、2月20日に追分会館へお邪魔しました。地域の会館に週1回集まり、地域包括支援センター作成の映像に合わせて、キラピカ体操(*)が行われています。

(*)キラピカ体操とは…「いつまでも自分の足で歩けること」を目指した滑川市オリジナルの体操

 

サロンには、70歳以上の元気な方々が集まります。両会館の参加者で最高齢はそれぞれ93歳・89歳の女性の方でした。お二人は昨年も参加されていて1年ぶりにお会いしましたが、今年も変わらず元気なご様子でした。音楽に合わせてテンポよく、歌いながら拮抗体操(脳体操)や全身運動を1時間こなしても疲れを見せず、とても楽しそうでした。

 

コロナ感染症も5類となり、昼食を挟んでの集い(サロン)も再開されているそうです。元日に発生した地震の際には地域の民生委員の方が町内を回って住民の安否確認を行い、おむすびを配ったと話してくださいました。健康維持のための介護予防ふれあいサロンですが、こうして定期的に集まることで人とのつながりができ、今回のように災害時のスムーズな安否確認などの対応に活かされていると感じました。

 

 

座談会での参加者の声

  • 現役で華道の先生をしています。生徒さんから続けて欲しいとの声を受けて頑張っています。
  • 趣味と実益を兼ねてpopに取り組んでいます。
  • 娘と同居しています。日ごろからよく話をして思ったことを伝えるようにしています。
  • 何にでも挑戦し人生を楽しんで欲しい。色んな経験をしてきたが今が一番楽しいです。
  • 数年前からギターを習っている。指を動かすことが頭の体操にもなっている。
  • 実母の最期を看取るために地元に戻ることを承諾してくれた夫に感謝している。
  • みんなが集えば笑って話ができる。そんな地元が好きです。

 

学生の感想

  • 難しい拮抗体操を上手に行っておられ、認知力を保つことにつながっているのだと思った。
  • 元気に過ごされている高齢の方が多いと思った。
  • 高齢の方とお喋りしたり活動することが好きなので、また機会があるといいなあと思った。

 

 

今年も昨年に引き続き受け入れていただいた寺家地区・追分地区の皆様、ありがとうございました。