23.07.14

黒部市民病院 災害訓練ボランティア

2023年7月1日(土) 黒部市民病院で行われた災害実働訓練に、1年~2年生の希望者32名が模擬患者のボランティアとして参加しました。

 

 

災害訓練参加にあたり、事前に黒部市民病院のDMAT(*)隊員で看護師の伊井様にお越しいただき、災害訓練の流れと役割について説明していただきました。また、東日本大震災でDMATが実際に活動した時の様子や災害現場の実際、トリアージ方法についてもスライドを交えてお話しいただき、学生たちは熱心に聞いていました。

(*) DMAT… 災害派遣医療チーム(Disaster Medical Assistance Teamの略)


【 当日の災害想定 】

7月1日7時30分魚津南西部を震源とするM7.0の地震が発生

黒部市、魚津市、滑川市、上市町で震度6強

早月川にかかる橋は、県道1号線以外損壊し不通の状態

 

 

 

 

当日、訓練場所の黒部市民病院に着くと、早速、それぞれが担当する傷病者情報を渡されました。

学生たちは、妊婦、子ども、高齢者など、様々な傷病者になり切ります。

 

訓練が始まると、所定の位置へ移動し、救急隊からトリアージを受けます。

トリアージタッグを付けられ、医療救護を待ちます。

 

トリアージとは・・

負傷の重症度・緊急度によって分類し治療や搬送の優先順位を決める事

 

 赤色 生命を救うため直ちに処置を必要とする

 黄色 多少治療の時間が遅れても、生命の危険がない

 緑色 軽易な傷病で、ほとんど専門医の治療を必要としない

 黒色 既に死亡している。または直ちに処置を行っても明らかに救命が不可能である

 

トリアージの様子

 

トリアージタッグ

 

赤タッグと判断された場合は直ちに搬送されます。

ストレッチャーの移送は、学内演習でも経験していますが、救急車用ストレッチャーやエアストレッチャーでの移送は初めてで、貴重な体験をさせていただきました。

 

赤タッグのエリアは、搬送後、点滴投与などの処置を受けたり、レントゲンやCTの検査室、手術室に搬送されている学生もいました。

 

緑タッグのエリアは、自分で歩ける傷病者が多いエリアです。

座って順番を待ち、診察後、薬をもらい、訓練を終えました。

 

自分の役割を終えた後は、災害対策本部だけでなく、赤タッグエリアの患者情報はどのように共有するのか、医療スタッフの役割分担はどのようにしているのかなど、訓練全体を見学させていただきました。

とても良い経験となったようで、学生たちから様々な感想が聞かれました。

 

 

【参加した学生の感想】

  • 貴重な経験ができた。
  • 多職種との連携がとても重要だと思った。
  • トリアージなど災害現場では的確かつ迅速な判断が必要だということを実感した。
  • 傷病者を経験することで今後に役立つと思った。
  • 災害時の看護師の業務について理解が深まった。
  • 医療従事者と実際に関わり、話せたことは良い経験だった。