25.03.14
実習病院説明会
3月7日に1~2年生を対象とした実習病院説明会を開催しました。
実習病院である富山労災病院、富山県リハビリテーション病院・こども支援センター、富山県済生会富山病院、富山県厚生連滑川病院、黒部市民病院、かみいち総合病院の6施設から担当者にお越しいただき、病院概要や福利厚生、看護体制、教育システムについてや実習指導看護師の紹介など、それぞれ説明していただきました。
学生たちは、今後の実習や就職のことを考え、一生懸命にメモを取りながら聞いていました。
その後、質問タイムを設けました。
学生が各自興味のある病院のブースへ赴き、担当者に個別に質問をするスタイルです。
「キャリアラダーについて教えてほしい」
「メンタルサポートについて教えてほしい」
「学生の時に勉強しておいたら良かったことはなんですか?」
「看護師として大事に思っていることはなんですか?」
など、各ブースでは様々な質問が飛び交い、担当者の皆さんは、どの質問にも丁寧に分かりやすく回答してくださっていました。担当者の中には当学科の卒業生もおり、学生と近い目線で回答してくれたようです。
【学生の感想】
- 就職に向けて良い機会だった。
- 病院の担当の方たちにわかりやすく説明をしてもらい、興味を持てた。
- 全病院に質問したいくらいとてもいい時間だった。
感想からも分かるように、学生はとても有意義な時間を過ごせたようです。
ご協力いただいた実習病院の皆様、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
25.03.14
領域別実習開始(2年生)
2年生は、1月下旬から領域別実習に臨んでいます。2月中旬まで行われた1クール目は、4グループに分かれ、成人・老年看護学、老年看護学、小児看護学、母性看護学の実習を行いました。その中から、今回は老年看護学実習の様子を紹介します。
介護老人保健施設で行う老年看護学実習では、高齢の入所者を身体的・精神的・社会的側面から捉え、今後の生活を見据えた高齢者を支える看護を学びました。実習施設は、当校の関連施設でもある なごみ苑 でした。
この日は『節分の集い』に参加し、レクリエーションを行いました。高齢者に対する日常生活動作の援助だけでなく、心身の機能向上やリフレッシュにつながるレクリエーションも重要な看護のひとつです。学生たちは、インフルエンザ鬼、コロナ鬼、転倒鬼、腰痛鬼といった高齢者にとって大敵の名前が付いた鬼役を担当しました。
「鬼だぞ~」と脅しながらも、豆を当てられた後は、「気をつけてね、転ばないようにね」「感染怖いからね、手洗ってね」と、ひとり一人の目線に立って声掛けをする優しい鬼たちでした。
多くの参加者が集う豆まきで、床に豆が落ちていても事故なく終了したことに学生は驚いたようでした。職員の配置や安全管理、時間管理など入念な準備があったからこそ、安全に事故なく、参加者が満足のいくレクリエーションが実施できたとふり返っていました。
25.02.10
看護師国家試験対策
早いもので、第114回看護師国家試験日まで残り僅かとなりました。
3年生は全ての科目履修を終え、国家試験に向けて個々に取り組んでいます。
生活リズムを崩さないことと、得点の底上げを目指して、学校では午前中に国家試験対策の特別授業を毎日行っています。
看護学科教員一同が日替わりで、専門分野の内容を中心に、授業を行っています。
授業が終わった後は、そのまま学校内に残り、教室や図書室等で勉強をしている学生もいます。
わからないところは、学生同士教え合ったり、教員に質問したりと、その日感じた疑問を その日のうちに解消しています。
学生たちは真剣そのものです。
2月5日に最後の看護師国家試験模擬試験を実施しました。
それぞれに手ごたえを感じていたようです。
最後は自分との勝負です。
どうかこれまで頑張った自分を信じてください!
3月に、令和6年度卒業生全員が合格できるよう、看護学科教職員一同、一丸となって精一杯サポートします。国家試験まであと少し、一緒に頑張りましょう!
25.02.10
1年生 学外学習
1月29日(水)、1年生の学外学習で中野島公民館(滑川市)を訪問しました。
これは地域・在宅看護論概論Ⅰの授業の一環で、地域で暮らす方々と交流を持ちながら、健康を維持するために日々の生活で工夫されていること、コミュニティでの繋がり、地域の特徴等を学ぶ事を目的としています。
毎週水曜日の午後に催されている介護予防ふれあいサロン「中野島いきいきの会」と名付けられたこの会は、まずキラピカ体操を行ってから、「カラオケひばりの会」主催のカラオケで楽しまれています。参加者は性別問わず、年齢73歳~89歳と幅広く、「〇〇ちゃん」とお互いを呼び合う、仲の良さが伝わる方々でした。
学生も参加者と一緒にキラピカ体操を行い、座談会を持たせていただきました。
学生からの質問
*生活の中で気を付けていることは何ですか?
→ 栄養(タンパク質)をしっかり摂る、運動をする、睡眠をとる
*健康の秘訣は何ですか?
→ 好きな事を続ける、みんなと一緒に笑う、仕事をする、わんわんパトロール、役割を担う
*楽しみにしている事は何ですか?
→ コーラス、絵本の読み聞かせ、カラオケ
介護予防ふれあいサロンは住民が中心に運営される、楽しく、気軽に誰でも参加できる「つどいの場」。集う場所をつくる、自宅から外出する機会をつくる、仲間づくりのために、積極的に活動されている素敵な場所でした。
レクリ エーション |
物理的環境 | 教育 |
経済 | 住民 | 安全と交通 |
コミュニ ケーション |
保健医療と 社旗福祉 |
政治と行政 |
その後、滑川市内の中学校区(滑川中学校、早月中学校)を散策しました。地域に住む人々の健康と暮らしを支援するために必要な地域の情報を確認することが目的です。情報を8つの項目に分け、所在地、情報の意味(暮らしへの影響等)を考え、マップを作って発表しました。
学生の感想
- キラピカ体操が楽しかった。
- 参加者は元気で、年齢よりずっと若く見えた。
- 近くに公園や桜の並木道があり、リラックスできる街だった。
- 病気を抱えていても自分で管理しながら元気で暮らしている。
- 町内にある駐在所が分かりにくく、緊急時にすぐ見つけられないと思った。
- のるmy carの回数は少ないが、バス停が近く学生の頃、使っていた。
- 8号線を挟んで南北では生活状況が変わる。(商店街、病院、役場等が近くにない)
25.02.10
高齢者疑似体験
2025年1月22日、富山市にあるサンシップとやまで高齢者疑似体験を行いました。
10代20代の学生は膝や肘の関節を固定し、ベストに重りを入れ、手袋をし、白内障を模した眼鏡をかけ、杖をつきながら、高齢者になりきって施設内を動きました。
新聞の細かい文字は判読が困難でした。
介助箸を使ってビーズやマカロニをつまんでみました。
いつも使っている小銭入れから、お金を出して飲み物を購入する体験もしました。
思いがけず、お金を落としてしまう場面もありました。
外に出て、信号機の色の見え方、そばを通る車の音の聞こえ方も体験しました。
学生の感想より
- からだが重く感じて、とても疲れた。
- 眼鏡をすることで緑色の文字は青く見え、色によってはわかりにくい場合があることが分かった。
- 信号はほとんど色がわからなかった。
- 友達の声が聞こえにくく、自然と自分の声も大きくなっていた。家で祖父が大きな声でしゃべるのはこういうことかと思った。
- 階段はどちらの足から動かせばよいか、迷った。
この体験を忘れず、今後の実習等で活かしてくれることを願っています。
25.02.10
2年生 第2回・第3回就職ガイダンス
2年生は6月に行った第1回 就職ガイダンスの後、夏休みや土日に病院見学に行く学生が見られるようになりました。次のステップとして12月に第2回、1月に第3回の就職ガイダンスを行いました。講師は第1回と同様、株式会社マイナビのキャリアサポート担当の方です。
第2回 就職ガイダンスでは、『動画で学ぶ病院・仕事研究講座』~看護方式・給与・勤務形態など誤解しやすいポイントをすっきり解決~ をテーマに、正しい病院選びについてみんなで考え、話し合いました。
初任給の高さ、看護方式、2交代や3交代などの勤務形態・・・病院選びをする上で何を重要視するのかは色々あると思いますが、正しい病院選びとなると、具体的にどのようなポイントを捉えたらよいのか、まだ理解できていないようでした。
動画を交えながら、内容の振り返りや自分の希望を書くワークをし、学生同士意見交換をした後、勤務形態、給与、休日制度など項目ごとに見方を教えていただきました。中には学生が思っていた見方ではない項目もあったようです。
教えていただいたポイントを踏まえ、気になっている病院の募集ページを確認してみました。最後に、病院を調べる上で大事なポイントをまとめ、終了しました。
第3回就職ガイダンスでは、『履歴書・面接対策講座』~実習マナーもおさらい!~をテーマに、実習や就職試験に向けてのマナーについて学びました。「社会に出るとマナーはできて当たり前」という話から始まり、相手に好印象を与える身だしなみ、TPOに応じたお辞儀、言葉遣いについてお話しがありました。
次に、履歴書の書き方について学びました。捺印や日付など基本的な内容から、自己PRと志望動機の伝わる書き方まで丁寧に教えていただきました。「どこの病院にもあてはまる」「ただホームページから引用しただけ」など学生の志望動機によくありがちなNG志望動機の提示もあり、わかりやすく学ぶことができました。
最後に面接試験について教えていただきました。服装や入室時のマナー、身だしなみ、集団面接、個人面接など面接試験の基本を学び、面接で大切なことは言葉を通して『自分がどんな人なのかを理解し納得してもらえる』ことであることを教えていただきました。
計3回の就職ガイダンスを通して、就職試験や将来のなりたい看護師像について多くの学生が真剣に考えることができたようです。一緒に参加した教員にとっても就職活動支援の確認になりました。学生には病院や施設実習で多く学び、見学会や説明会にもっと参加してもらって、自分にあった病院を選び、その病院で働けるように就職試験に向けて努力してほしいなと思います。
25.01.28
2024年度学生学習交流会
2025年1月20日(月)、2024年度学生学習交流会を行いました。
とやまいぴーのメンバー(医師、薬剤師)、卒業生(介護福祉士)の方がたにご指導いただき、事例「富山さん」の在宅復帰を目指して目標(ゴール)を考える方法から多職種連携について学びました。
理学療法学科3年生16名、看護学科2年生17名が参加しました。学科混合の4グループに分かれ、初めて会った学生同士まずはグループ内で自己紹介をし、役割を決めました。足りない情報は富山さんに質問をして、集まった情報をアセスメントし課題を挙げるなどグループワークを進めました。
それぞれの専門的な視点から援助計画を立てましたが、目標(ゴール)が短期的なものとなっているグループが多くなりました。富山さんのこれからの生活を考え、どんな生活をしてもらうのか、本人や家族のニーズを捉えて考えることをご指導いただき、それぞれが目標(ゴール)を挙げることができました。今回、自分の目指す職種の役割を見つめ直す機会となり、さらに他の職種の役割・考える視点の違いを知るよい機会となりました。また「連携」の意味も少しは理解できたようです。
学生の感想
- 違う視点からの介入を知って、自分たちの視点と擦り合わせて方向性を導くことが、連携している感じで大変だったけど面白いなと思いました。
- 私たちは体の機能の面について考えることが多いが、看護学生はその人の生活を手助けしようとするということがわかった。
- 多職種の連携による情報共有や目標の設定など実践し学ぶことができました。
- 初めての経験でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができました。4年間の学校生活の中で、もう少しこのような機会があればなと思いました。
- 初対面でのグループワークが難しかった。
- 理学とは初めての交流だったけれど優しくて賑やかな人達で交流会を通してお話出来たのが良かったと思いました。
25.01.21
1年生 基礎看護学方法論Ⅴ 採血演習
1月15日、1年生は基礎看護学方法論Ⅴの授業で採血の演習を行いました。
最初に教員によるデモンストレーションで採血の手順を見学した後、患者役と看護師役に分かれて演習しました。
実際に採血を行う前にポイントを確認しながら、駆血の練習とシャープペンシルを使った穿刺のイメージトレーニングを念入りに行いました。
いよいよ学生同士による採血です。
針を扱うので事故がないよう安全に、教員が傍らで見守りながら慎重に実施しました。
【学生がつかんだコツ】
- 見つけた血管の少し手前から穿刺すること、血管の中心をめがけて穿刺することで血管が逃げない。
- アルコールで拭いた後は確認することができないので、出来るだけ目印を見つけておく。
- 針・アルコール綿・針捨て容器などの物品は、利き手側に置くことでスムーズに行うことができる。
- 針を抜く時は、アルコール綿を抑えるのではなく、抜いた直後に抑えると痛くない。
【学生の学び・感想】
- 学生同士で行うことで、患者の気持ち、看護師の気持ちがそれぞれ分かってよかった。
- 本当に血を採り合うことに不安を感じていたが、先生のデモンストレーションを見たり、シミュレーションを何回も行ったことで不安感がなくなり、落ち着いて採血を行うことができた。
- 看護師になりたいという気持ちがより強くなった。緊張したが2回目で血を採取できた時はなぜか(本当にできたのか)疑ってしまったが、採取できたことを改めて確認し達成感が湧いた。実際に看護の現場に出た際には、失敗のないよう努めたいと思った。
- 血管に入らず失敗した時は悔しかったけれど、血管が逃げる感覚が分かり新しい学びになった。
- 刺す場所がほんの少し内側(小指側)になるだけで針が体に入るときの痛みが強かった。自分が患者さんに刺す立場になった時は、できる限りスムーズにできるように頑張りたい。
24.12.10
ケーススタディ発表会
11月27日(水)、「2024年度 ケーススタディ発表会」を開催しました。
これは、3年生が臨地実習で経験した複数の事例から1事例を選定し、自身の看護実践を先達の文献を基に考察した内容を論文にまとめて発表するもので、毎年この時期に行っています。
今年の3年生も、特に印象深かった事例を1つ選んで自身の看護実践を振り返りました。実習や国家試験勉強と多重課題を抱えながらも、担当教員から指導を受け初めての論文作成に取り組みました。
緊張しながら発表する様子
8分間の持ち時間で一番伝えたい内容をそれぞれ原稿にまとめ、当日は緊張した面持ちで壇上に上がり発表しました。同じグループのメンバーから当時の取り組み状況を聞かれたり、2年生や教員からの質問に懸命に答える姿がありました。
聴講した1・2年生にとっては、これからの実習をイメージできる良い機会となりました。ぜひ今後に活かしてほしいです。
発表後は追加修正を加え、自身の看護観と合わせて、
冊子「わたしの看護」として製本します。