19.01.28

高齢者疑似体験~高齢者の気持ちを考えよう~

 

寒い日が続いていますが、皆さん元気ですか?

2019年が始まりましたね。

今年は去年と比べて雪が少なくて通勤通学しやすいね。

でも、インフルエンザが流行っているから体調に気をつけよう!

今回は寒さにも負けず元気いっぱいの1年生の授業を紹介するよ。


雪がちらつく1月16日、学外研修で富山市のサンシップとやま内にある富山県介護実習・普及センターへ行ってきました。科目「介護総合演習Ⅱ」の一環で高齢者疑似体験を受講するためです。

 

高齢者疑似体験とは、耳栓や特殊眼鏡、手足に重りなどを装着し、75~80歳前後の高齢者の身体的機能低下や心理的変化を疑似体験するプログラムです。

所長さんからご挨拶をいただき、いざ体験です。


 

学生は高齢者役と介助者役の2人1組で体験をします。職員の方から説明を受けながら、高齢者役の学生に疑似体験セットを装着していきます。


こんな感じになりました。

・眼鏡

加齢によって生じる白内障による色変化、ぼやけて見える状態や視野の狭さを再現。

・耳栓

耳栓をつけることで、高音が聞こえにくくなり、老人性難聴の特有な聞きにくさを再現。

・ベストと重り

ベストの両ポケットに体験者の体重に対比させ重りを入れ、加齢に伴う前かがみの姿勢を再現。

・肘サポーターと手首の重り

肘サポーターで関節を固定し、手首に重りをつけることで、筋力の衰えによっておこる肘の緩慢な動きを再現。

・手袋

手指感覚などの低下により、物がつかみにくい、落としやすい状態を再現。

・膝サポーターとの手首の重り

足の筋力の低下に伴い、膝が動きにくくなる状態を再現。

・靴型サポーター

足首の関節を半固定することで、歩くときにつま先が上がらず、つまずきやすくなる状態を再現。


では、歩いてみましょう!

 

・足が重くて歩きにくい

・つま先が引っかかってつまずきそう

・とてもバランスが悪い

 

実際に歩いてみた学生の感想です。

その他の日常動作でも様々な声が挙がりました。


エレベーターでは…

 

・エレベーターのボタンが見難い

・入口が狭くて怖い

・ボタンを押したか感覚がない


段差のあるところでは…

 

・段差が見えづらい

・ふらついてしまった

・足が上げにくい


浴槽では…

 

・膝が曲がらなくて、浴槽に入るのが大変

・浴槽から出られなかった


階段を下りてみました…

 

・段差が分からない

・手すりがないと怖い

・転びそう


財布からお金を出してみました…

 

・ポケットから財布を出しにくい

・どのお金を出したかわからない

・お金を落としてしまった



自動販売機で飲み物を買ってみました…

 

・どのボタンを押したかわからない

・飲み物を選ぼうにもよく見えない

・買った飲み物を取り出すのに一苦労

 

 



新聞や飲み物の表示を見てみました…

 

・字がぼやけてわからない

・新聞の字が小さくてわからない

・写真の色がよくわからない


今回の学外活動を通し、加齢に伴う生体機能の低下を体験しました。

若者にとっては何気ない日常生活が、高齢者には困難であることがよく分かったと思います。

高齢者の立場に立った介護ができるよう、更に学習して理解を深めていきましょう。