2月3日~4日にタイ・パーヤップ大学看護学部の学生20名と引率の教員2名が当校を訪れました。
パーヤップ大学は、日本から約4,400Km離れた国タイの北部チェンマイ市にある大学で、タイ国内で最も古い1974年創立の私立大学です。
今回、日本の医療・福祉について学ぶため、卒業研修として日本を訪れました。
タイでも高齢化が進み、介護の知識・技術が必要となっているため、介護福祉学科では、日本の介護について研修をすることになりました。
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介護福祉学科での研修(1日目)
1)介護福祉学科2年生とパーヤップ大学生との交流会を行いました。
自己紹介を行い、お互いを知るためのコミュニケーションを行いました。
介護技術の一つであるコミュニケーション技術を使いながら、交流を深めていきました。
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2)次に、生活場面や介護現場をテーマにして、ディスカッションを行いました。
例えば、
①タイでの入浴方法は?
シャワーが一般的で、湯船につかるのは、
ごく一部の方だけのようです。
②タイでの食事は?
手を使って、タイ米を食べるそうです。
日本のお米はとても美味しく、高級品だそうです。
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3)研修1日目の2月3日は、節分ということで、
日本の伝統行事である「豆まき」を体験してもらいました。
豆をまく前に「鬼は外、福は内」と掛け声の練習を行い、タイの学生さんが興味津々になったところで、鬼が登場!
初めは、優しく豆まきしていたタイの学生さんも、邪気を払う意味を知ると、強く豆をまき始め、鬼が退散していきました!
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4)学生同士の親睦が深まったところで記念撮影!
1日目の研修が終了しました!

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介護福祉学科での研修(2日目)
1)日本式介護について講義と演習を行いました。
テーマは、食事介護です。なぜ、人は食事をするのか。利用者がよりよい生活をするための食事介護とは何か。
日本式介護の特徴を説明しました。
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2)実際に食事介護の演習を行いました。
お茶にトロミ剤を入れて、トロミをつけてみました。
食べた感想をお互いに、共有しました。
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3)小豆を箸で摘んでみました。30秒で何個、摘めるかな?(①写真)
次に福祉用具「箸ぞうくん」を使って、何個、摘めるかな?(②写真)
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①写真

箸で摘みにくい!30秒で3個
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②写真

「箸ぞうくん」を使うと30秒で15個!
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日本は、お箸で食事をする文化。高齢や病気によって箸が使えず、スプーン等を使う工夫もあります。
しかし、その人が持っている能力をできるだけ使えるように工夫やアドバイスをし、その人が生活してき
た思いにできるだけ添うように支援することが、介護福祉士の役割です。
タイの学生さんは、上手にお箸を使っていました!
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4)介護福祉レクリエーションを学習しました。
・レクリエーションとは何か
・介護とレクリエーションとの関係性について
・レクリエーションを行うための計画方法
・レクリエーションを行う時の注意点
など、座学を行いました。
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5)実際にレクリエーションを行いました。
「脳トレ」のグーパー体操を体験しました。
さすが、皆さん若い学生さん達なので、スムーズにできました!
日本の童謡とタイの「象さんの歌」に合わせて体操を楽しみました。
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6)折り紙を使って「鶴」を折ってみました。
折り紙をした経験のある学生さんもいました。
タイでも折り紙をするのですね!
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7)ちょっと時期が早いですが「ひな祭り茶会」を開催しました。
皆さん、興味津々。
日本の伝統文化を知ってもらいました。
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8)「私もやってみたい!」との要望があり、希望する学生さんは、茶道体験をしました。
自分で点てたお茶は美味しかったようです。
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9)無事、2日間の研修が終わりました。お疲れ様でした!
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パーヤップ大学より記念品をいただきました!
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先ほど作った鶴をリボンでつなげて、学生さん達の健康と国家試験合格を願いました。
3月にタイの看護師国家試験があるようです。
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記念撮影!
タイの学生さんは、皆さん素敵な方々でした。
どの国においても、高齢化の問題は深刻化しています。
その中で、国境を越え、日本式介護が少しでもお役に立てればと思います。
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